エアコン専門買取、エイブイでは過去に千台以上エアコン取り付けに関わってきました、そんな経験から少しでも皆様のお役に立てればと思います。

設置工事で気を付けたいことと、お手入れする際の注意点

続いて田中さんに教えてもらったのは、室外機の設置について。

「室外機を設置する場所は、一般的に室内機が設置された位置の真裏側の地面が基本です。配管は短い方が、運転効率は良くなります。また、室外機周辺の風通しの良さも効率アップに繋がります。前後左右にどのくらいのスペースが必要かはメーカーが定めているので、確保できる場所に設置しましょう。

冷房を使うシーズンは室外機への直射日光も避けたいところです。室外機周辺の温度が高くなりすぎると効きが弱くなってしまうことがあります。ですが、難しい場合はよしずを立てかけたり、メーカー純正のカバーなどを利用したりして日陰をつくってください。なお、テラスのようにコンクリートの上に設置する場合は、照り返しでより温度が上がります。コンクリートの近くだと50℃近くまで行くこともあるので、注意したいですね。逆に暖房シーズンだと室外機は暖かいほうがいいので、日陰にしないよう、よしずなどは外しておきましょう」

また「前後左右のスペースは、より広めに取っておくといいですよ」と、続ける田中さん。

「取付業者の方ならご存知とは思いますが、スペースにゆとりがあればメンテナンスしやすいし、周囲を掃除するときも助かりますよ。室外機はいったん設置するとなかなか動かせませんから。また、以前の記事にもあったように、取付工事は混んでいる時期だと業者の方も大変なので、余裕のない作業になる可能性もあります。エアコンは取り付けたまま10年前後にわたって使うことになるので、作業中は問題がないか、たまに様子をうかがってみると良いでしょう」

このほか、室外機のお手入れ方法も聞いておきたいところ。

「室外機はフィンの部分にホコリやゴミが詰まっていると、エアコンの効率は落ちてしまいます。前述の通り室外機は排熱を担っていますが、ゴミなどでふさがれてしまうと、熱風がうまく外に逃げず、熱が室外機周辺に溜まってしまうからです。これは室外機の前にものを置いてしまっている場合も同じ。冷却効果が弱まったり余分な電気代もかかってしまうので、枯れ葉がたまっていないか、虫が巣を作っていないかなど、周囲を見るようにしましょう。それほど頻繁でなくて良いので、シーズン前とシーズン後の年に2回程度は確認したいですね」